REPORT - TOUR-LIVE_LIVE2

2017.7.5【39 LIVE ADDICT chapter2 AGAKU】SHIBUYA WWW X

UPDATE2017.07.07 TOUR-LIVE

「[39 LIVE ADDICT chapter1 THE BEST TOUR]観たし、武道館までライブはいいや」と思っている人。「そんなに何本も続けてライブ観てたら飽きちゃうもん」という気持ち、とってもよく分かるし理解できます。しかーし、SuG充したい人は絶対にコレ観て! マジでこのオシャレSuGを見逃さないで欲しい。

ニューリリースEP「AGAKU」を聴いたらどうしても観たくなってしまい、7月5日(水)、東京・SHIBUYA WWW Xからスタートする[39 LIVE ADDICT chapter2 AGAKU]を観に行ったら「そうか! ここを使ってAGAKU方法があったか」と期待以上のすごい“足掻き”を観せられ、驚かされた。それで、俄然このツアーが大好きになってしまったので、これはみなさんにお伝えしなければと思い、速攻レポリます。

しかし、まだツアーは始まったばかりなので、セットリストに関して「こんなすごいレア曲やるよ」とか「あの曲ではライブ中にあのメンバーがこんなことやります」とか、ネタバレになることは書けません。なので「これは書いてもいいよ」とOKをもらった範囲でツアーの雰囲気をできる限りお伝えしていこうと思います。

chapter1のTHE BEST TOUR、こちらはみなさんご覧になりましたよね?本ツアーは前回みたいなエピソードを披露するようなお楽しみスペシャルコーナーはありません。照明、ミラーボールの演出以外は、とことん曲オンリーで勝負しまくるツアーなんです。あ、一つだけあるメンバーが超久々に飛び道具を使うシーンが出てくるんですけど、それも曲中ですからね。

しかも彼ら、前回のツアーとはほとんど曲かぶり無しで、本ツアーに挑んでるんですよね。だから、前ツアーと中身はまったく“別モノ”。にもかかわらず、初日からその完成度がスゴく高くて。何よりも、1本のライブとしてかっちりとコンセプトを貫いたようなセトリ、その曲構成が「いわれてみれば確かに!」というものになっていて。当然、ニューリリースEP「AGAKU」収録曲は全部やるんだけれども、その上で果たしてその他にはなにを持ってくるのか。そこでチョイスされた曲がさらにいっそう輝くような曲順で並べられていて、それを聴いて改めてSuGが作ってきた曲のセンスにシビれまくったという訳です。

ちょっぴり結論をいってしまうと、今回のツアーはヘドバンとか折りたたみみたいな暴れる曲、さらにはライブ・アンセムなども超意識的に控え目。「えっ、そんなんでライブ盛り上がるの?」、「楽しいの?」と思われそうだが。でも、10年経ったいまのSuGとファンなら、それが全然できてしまう。それを、ツアー初日のこのライブがハッキリと証明していたんです。

ライブは、武瑠が「自分が好きなダンスミュージックに近いものができて超気に入ってる」と話していた「MARK」をSEに、メンバーが登場。この日は1曲目からいきなり「AGAKU」をプレイ。オープニングからこの曲の流れがオシャレすぎてゾクゾクきまくった。

「これまで10年間活動してきて、自分たちが好きだったダンスミュージックを取り入れてヴィジュアル系やってたら、インディーズ時代は“こんなのヴィジュアル系じゃない”といわれ、デビューしたら今度は“ヴィジュアル系だ”といわれて(笑)。今回のツアーはそんなSuGにしかできない音楽で思いっきり踊っていこうぜ!」とライブ前半、オーディエンスに向かって今回のツアーの意図を伝えた武瑠。“踊る”というのは本ツアーの“ノリ”を象徴するキーワード。なので、今回はなんでもやってきたミクスチャーなSuG曲のなかでも、ヴィジュアル系の枠からかなりはみ出し気味のファンキーなソウルフレーバーもの、ラップをフィーチャーしたヒップホップフレーバーもの、シンセや打ち込みを多用したオシャレダンスフレーバーもののSuGがセトリの大半を占めている。

こういう曲ばかりを集めたライブというのはこれまで観たことがなかったので、観る側はかなり新鮮な気持ちになる。例えば、武瑠は早口のラップをするシーンがたくさんあって、masatoとyujiは“ツクツクツクツク”なカッティング命でリズムキープ、Chiyuはスラップベース全開で派手なフレーズを弾きまくるし、shinpeiのドラムはいつも以上にテクニカルに細やかなグルーブを生み出すなど、個々のメンバーのプレーヤーとしてのポテンシャルの高さにライブ中、目と耳が奪われ。なによりも、フリとか関係なしに歌って踊って、気分が高揚して、暴れなくてもフロアが盛り上がって一つになっていくノリの共有の仕方も、観ていてとても新しかった。

 

ライブならではのパフォーマンスをワンクッションいれて盛り上がりを作っていった「CUT 」、そこから絶妙な次の曲のチョイスで、テンションを上げていくSuG。本ツアーで提示したセトリに対して、大いに盛り上がってくれたオーディエンスに「初日はいつも気合いが入るんですけど、みなさんが初日とは思えないぐらい元気ですごい嬉しいです」とChiyuがいうと、武瑠は(お客さんのテンションに引っ張られて踊りまくってたら)「ウォレットチェーンが切れました」と笑いながら切れたチェーンを見せた。フロアの新しいノリは、そこまでメンバーを高揚させまくっていた。そうして「赤春」のプレイなどで後半は感動も与えていって本編は終了。 

 

アンコールには、『インディーズ時代のワンマンでオシャレなダンスフレーバーただよう曲を演奏したら、当時のバンギャの人たちには耳馴染みがなさすぎて「みんなどうやってのればいいのか分からなくてドン引きされた」』とyujiが懐かしそうに話すと、それを受けて武瑠が「それでも俺らがパンクバンドだったらその信念を貫いてやり続けるんだろうけど、俺らは楽屋に戻ったらすぐに“もうこういう曲は止めよう”ってみんなで挫けてた(笑)。でも10年経って、いまはやっとこういうオシャレな曲も乗りこなせるようになりました」と力強く宣言。

昔の挫折をリベンジするように、今回のツアーではオシャレサウンドを次々と乗りこなし、集まった人々を魅了しまくったSuG。その1曲1曲に対して、暴れるスタイルではない熱狂の仕方で、すごくいいムードを終始作り出していったオーディエンス。SHIBUYA WWW Xはクラブのようなハコだったので、今回のツアーのセトリが映えまくっていて、SuGとオーディエンスが作り出すライブがとってもスタイリッシュでオシャレなものに見えた。これは、SuGとファンがこの10年間をかけて手にした一つの誇り。セットもアートワークも何もなしに、音だけでこんなオシャレサイドにシフトしたSuGのライブはなかなか見られないと思うので、チケットを持っていない人は、いまから速攻で手に入れて! 

あ、それから最後に。今回のツアーから、終演後にメンバーが武道館のチケットの手売りを行ないます。その日チケットを売るメンバーがmasatoから発表になったとき「お前ら、誰の名前が挙がっても同じように喜べよ!」とライブ中にChiyuから強い口調でお達しがあったので、みなさんにお伝えしておきますね。

マジで観たほうがいいよ、今回のツアーは。