REPORT

3/9 SuGの日 FROM PSC@恵比寿LOQUIDROOM

UPDATE2017.04.13

SuG 10th ANNIVERSARY PROJECT。過去から現在まで、10年のSuGの歴史、そのすべてをかけて挑むバンド史上最大の挑戦、日本武道館。

その武道館へと繋がる道となる、SuGが現在行なっているツアー<39 LIVE ADDICT chapter1 THE BEST TOUR>も前半戦を終え、折り返し地点に突入するところまでやってきた。

SuGが武道館というゴールに向けてスタートをきる、いわばこのツアーの本当の意味での出発地点となったのは、毎年恒例となっている3月9日、SuGの日に東京・恵比寿LIQUIDROOMで行なった<3/9 SuGの日 FROM PSC>公演だ。

本公演が終わったその夜、彼らの日本武道館のライブチケットがついに発売開始になった。幕は、切って落とされた。

この日の公演は10周年のアニバーサリー公演。

公演内容もツアーとは異なり、活休前にやっていた前所属事務所PS COMPANY時代の楽曲で構成するということもあって、チケットは完全SOLD OUT。

思い返せば、SuGの武道館宣言は2年前の、この日、この場所から始まった。

2015年3月9日、<SuG感謝祭 レコ発記念ライブー3月9日は“SuGの日”ー>と題して、この日は慢性扁桃炎の手術を受けて療養中だった武瑠抜きのまま、4人でアルバム『BLACK』発売記念ライブを行なったSuG。

しかし、アンコールでは予想外のサプライズで武瑠がギターを持ってステージに乱入。そのとき、武瑠の口から“日本武道館”が飛び出したのだ。

「ホントは昨年SuGが(活休から)復活したとき“武道館でライブがやりたい”と思いました。でも、そのときのSuGじゃ無理でした。みんなと一緒で、俺たちは弱くて完璧じゃないし、すぐ立ち止まるし、壁にもぶち当たるけど、こんなSuGが夢叶えたらもっともっとみんなに勇気を与えられると思ってます。いつか、一緒に武道館ライブやりましょう!」

あのとき、泣きながら武瑠が宣言したこの言葉を、果たしてどれだけの人が“本気”で受けとっていたのだろうか。そんな人たちを、あれは本気だったんだと思わせたのが2016年5月5日、東京・EX THEATER ROPPONGIでの武瑠の行動だった。

<SuG TOUR 2016 SLVS>の最終公演<SuG LIVE「VERGIN」>で、まだ武道館のスケジュールなんかまったく決まっていなかったにも関わらず、武瑠は「SuG、やります。日本武道館」といい放ったのだ!

「いまの音楽シーン、CDも売れなくて、俺らが出てきたジャンルも終わりだといわれてる。だけど、俺たちは9年前の初ライブ、お客さんは10人だった。

だけど1年後、それを300人にするという奇跡を起こせた。こんな逆境だから来年10周年に挑戦します。SuG、やります。日本武道館!

いまの俺たちは、悔しいけど“絶対に無理だ”と笑われるはずです。でも、こんな時代だからこそ、ありえない奇跡を起こそうと思います」

体を震わせ、泣きながらファンに公言してしまった武瑠のこの言葉で、もう絶対に後には引けない状況へと自分たちを追いやり“覚悟”を決めたSuGと彼らを取り巻くスタッフたち。

そうして昨年12月30日、東京・豊洲PITで行なった<SuG VersuS 2016 EXTRA FINAL「COUNTDOWN」>で、ついに武瑠の口から「2017年9月2日、日本武道館。10年間のすべてを持って挑みたいと思います」と告げられた。

どんなに無謀だと周りにいわれようが、夢を叶えることはできるんだーー。いまのSuGは、そのプロセス全部をファンに見せながら、10年間の歴史すべてを総動員して武道館という夢を“死ぬ気”でつかもうとしている。

だからこそ、お前らも死ぬ気で武道館を一緒に成功させてくれ。そういうパッションがもっとも強烈に表れていたのが、先日3月9日のライブだったのだ。

この日、メジャーデビュー時の真っ白い衣装を着てステージに現れたSuG。オープニングからファンは狂乱状態に陥った。

前所属事務所PS COMPANY時代にリリースした楽曲縛りということで、ライブが始まると彼らはレア曲を次々と連発。

フロント4人が左右を華麗にステップ移動した後、武瑠のコールに呼ばれてmasatoが真ん中のお立ち台でギターソロを弾いた「キャンディ★ロウポップ」。

yujiのダンスパフォーマンスにフロアがざわついた「P!NK masquerade.」。

「「桜雨」の先輩」と武瑠が曲紹介をして披露した「四季彩」は、後からSuGに加入したshinpeiにとって今回が初のライブパフォーマンスとなった。

「CALL NUMBER」がきたときは、興奮しながらフロア一丸となってメンバーの名前を呼び、Chiyuのラップをフィーチャーした「武士道-bushido-FREAKY」で大いに盛り上がるなど、久しぶりに耳にする懐かしい曲たちにファンは泣いたり、感動したりと狂喜乱舞だった本編。

アンコールに呼ばれ再び舞台に姿を現した5人。「sweeToxic」を演奏し終えた彼らに、突然アクシデントが発生。

いきなり「うわー、手が〜」と痛みを訴えて、shinpeが途中退場。それに代わって、なんと初代ドラマーのMITSURUが7年ぶりにSuGのステージに現れたのだ。

この初期メンバーで、SuGのPS COMPANY時代の始まりとなった「scheat」、さらにはMITSURU脱退に合わせてこれまで封印していた「プライマル」をパフォーマンス。

そしてこの後、申し訳なさそうに腕に絆創膏を貼ってステージに再登場したshinpei(さっきのは演技でした!)がドラムを叩き、武瑠とMITSURUがボーカルという6人編成の、絶対ありえない、奇跡のようなSuGで「39Galaxyz」を歌い上げ、この日のライブを締めくくった。

「俺たちが今日6人でやったように、お前たちも途中いなくなったヤツとか久しぶりのヤツ、新しく入ってきたヤツ全員一丸となって、ここから日本武道館を一緒に目指しましょう!」と最後にファンにメッセージを送った武瑠。

いまの自分たちだけでは武道館の座席は到底うめられない。だからこそ、SuGの武道館は“みんな”で叶える夢なのだ。

それを体現するために、まず彼らはバンドを脱退後、すでに現役を引退しているMITSURUにドラムを練習させてまでステージに引っ張り出した。shinpeはそれを寛大な心で受け入れて、誰もが絶対ありえないと思っていた6人が揃った編成でSuGをやって見せた彼ら。

次は、みんなの番だ。みんながこれから、昔喧嘩別れしたアイツも、嫌いになったヤツも、久しく連絡していないあの子も、SuGをまだ知らない友達の友達までー「絶対来ないよ」と思っている人にまで死ぬ気で勇気を振り絞って声をかけて武道館に連れて来なければ、夢は叶わないのだ。

SuGの武道館公演のステージ演出を一緒に作ろうというサポータープロジェクトもすでに進行している。

夢への挑戦。みんなの死ぬ気の応援をSuGは待ち望んでいる。

ありえない奇跡を、みんなで起こそうーー。