1982年に発生した、松山ホステス殺害事件。主犯格である福田和子元受刑者は”7つの顔をもつ女”といわれており、整形手術を繰り返して顔を変え、約15年のもの間逃走を続けました。
公訴時効が成立する21日前の1997年7月29日に、福井市内で逮捕。服役中にくも膜下出血で倒れ、2006年3月に57歳で病死しています。
福田和子元受刑者には4人の子供がおり、なかでも長男とは仲が良かったそうです。
その長男は現在、水野鉄工所の社長をしているという噂がありますが、本当なのでしょうか。
また、逮捕前に福田和子元受刑者が潜伏していた和菓子屋「松栄堂」の場所も調査しました。
福田和子の息子の現在は水野鉄工所の社長?

福田和子の子供は4人
福田和子元受刑者は2度の結婚と離婚歴があります。
そして、最初の夫との間には長男と長女、2人目の夫との間には次男と次女の4人の子供をもうけました。
長男は1982年の事件発覚当時14歳だったので、2023年現在の長男の年齢は55歳です。
事件当時、福田和子元受刑者は愛媛県大洲市で暮らしていました。
大洲時代は幸せの絶頂期だったらしく、「わずかな間だったけど、何もかも楽しかった記憶があります。ぼくがギャグを飛ばすとみんなが笑い転げるんです。家の中は、それはもうにぎやかでした」と長男は語っている。
引用:文春オンライン
事件後は警察に捕まることを恐れ、子供たちに会うことは少なかったそうです。
ただし長男に関しては福本和子元受刑者が溺愛していたようで、月に1度は公衆電話から電話をかけたり、石川県能美市にある老舗和菓子店に呼び寄せて住み込みで働かせるなど、仲が良かったといいます。
長男自身も、母親である福田和子元受刑者を恨んだことはないそうです。
殺人を犯し自分たちを捨てて逃げた母親を慕い続けていました。
取材をしたノンフィクション作家も「『福田和子ってどういうお母さんですか?』と聞いたときに、長男は『尊敬できるお母さん』と。ちょっと理解できなくて。すごく仲のいい親子であっても、突然、思春期の子供を放って、殺人を犯して逃げちゃうわけですから、恨んでもいいんですが…。確かに恨んだことはないと言った。福田和子は理想的な家庭をわずかな期間ですが築いていた」と話す。
引用:FNNプライムオンライン
現在では子供たち4人はそれぞれ結婚し、家庭をもっています。
福田和子元受刑者は、長男の結婚が決まったと聞いた際には長男と相手の女性を京都まで呼び、デパートで会って食事をしたそうです。
孫にあたる長女が産まれた際には、福田和子元受刑者が名付け親になり、お宮参りの着物まで送ってくれたといいます。
長男は、母親への気持ちをこう話しています。
「母を恨む気持ちは欠片もありません。あるのは感謝の思いと、自分の子どもにも同じように愛情を注いでいきたい、そんな望みだけ」だという。
引用:FNNプライムオンライン
水野鉄工所の社長はガセ!
ネット上では「福本和子元受刑者の長男が水野鉄工所の社長をしている」という噂が流れていますが、これはガセです!
このような噂が流れた原因は、テレビ番組『世界仰天ニュース』。
福本和子元受刑者の特集が放送され、そのなかで「長男は現在、愛媛県松山市で鉄工所を経営している」と紹介されました。
それを観た視聴者が「水野鉄工所だ」と早とちりして、噂を流してしまったようです。
実際の放送のなかでは長男が経営している鉄工所の会社名は公表されていません。
調べてみると、愛媛県には「水野鉄工所」という会社は実在しましたが、近隣には他にも数多くの鉄工所が存在していました。
長男は水野鉄工所の社長だという証拠はなく、あくまでも噂なので注意してください。
福田和子が潜伏した和菓子屋・松栄堂の場所はどこ?

逮捕までの15年間、福田和子元受刑者は日本中を転々としながら逃走を続けていました。
そのなかで最も長く潜伏していたといわれているのが、石川県能美市の和菓子屋・松栄堂です。

〒929-0113 石川県能美市大成町102
北陸地方に潜伏する機会が多かった福本和子元受刑者。
石川県金沢市にあるスナックでホステスとして働いていたときの常連客が、和菓子屋・松栄堂の店主でした。
松栄堂の店主に見初められた福本和子元受刑者は店主と同棲を始め、和菓子屋を手伝うようになります。
この際、愛媛県松山市に住んでいた長男を甥だと偽って連れ込み、和菓子屋で見習いとして住み込みで働かせていたそうです。
ホステスの経験があり、もともと接客が得意な福田和子元受刑者。和菓子店では非常によく働き、店はたちまち評判に。お売り上げをどんどん伸ばし、店を改築するほどの繁盛店になったといいます。
松栄堂にはゴジラこと松井秀喜さんが通っていたそうです。
福田和子の再現Vは過去何度も見てるけれど見ちゃう。そんで、和菓子屋の女将として働いてる時に当時まだ幼い元巨人軍のゴジラ松井さんがお店によく買いに行っていたというのがすごい。
— 逆境おばはん (@adversitymom) January 31, 2023
#仰天ニュース
石川県出身の松井秀喜さんは実家が近く、幼い頃によく松栄堂に和菓子を買いに行っていたそうです。
松井秀喜さんは1974年生まれなので、福田和子元受刑者が松栄堂に潜伏している頃は小学生でした。
インタビューを受けた松井秀喜さんは当時を振り返り
「とても綺麗で優しいおばさんという印象だった」
と答えています。
2018年に閉店していた!
人気店になった松栄堂ですが、2018年7月に閉店。
残念ながら、現在は営業していません。
2018/9/29:石川県能美市【松村松栄堂】
— kiyo71 (@ELXBiFd9RPZvmCq) September 28, 2022
仕事中、初めて見付けました! 😳💦
昭和末期、殺人犯:福田和子が3年潜伏 😱
近所の方曰く、2018年7月閉店 ❌🏬🥲
銘菓:氷室饅頭、食べたかった… 🥮😭 pic.twitter.com/2mLsoG9a0U
福田和子元受刑者が逮捕されたのは1997年なので、閉店と福田和子元受刑者の事件とは関係がないようです。
松栄堂の店主と福田和子元受刑者は内縁関係にあり、同世代だと考えられるので、閉店した2018年当時おそらく70代。
店主の高齢化や後継者問題により、閉店したのかもしれませんね。
Googleストリートビューで確認してみたところ、2022年9月時点では跡地には何も建っておらず、松栄堂の建物や看板は現在も残されたままでした。
コメント